危ない 薬の勘違い

ジェネリックと先発薬は“同じ薬”ではない

血圧手帳(C)日刊ゲンダイ

 血圧とは違い、痛みや睡眠など“測定できないもの”に対する薬は、プラセボ効果を受けやすいといえます。とても信じやすい人、とても懐疑的な人は、どちらも注意が必要です。「おかしいな?」と思った時は、一度、冷静に考えてみる必要があります。

 患者さんは、「ジェネリックは先発薬と全く同じ薬でなければならない」という視点から脱却したほうがいいと思います。たとえ同じ薬でなくても、その薬が目的の効果を発揮すればいいのです。不安な方は、処方薬の一部だけをジェネリック医薬品で調剤することも可能です。医師や薬剤師と相談しながら、有効活用してください。

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金田崇文

金田崇文

1979年、東京都生まれ。千葉県立船橋高校を経て岡山大学薬学部を卒業。2004年からこやま薬局(岡山県)に勤務。管理薬剤師を務めながら、各地で薬や健康をテーマにした講演活動を行っている。