手治療の専門家 ばね指・腱鞘炎は仕事しながらでも治せる

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 ただ、注射は的確な場所に打つことが必要で、そうでなければ「注射を打ってもらっても、期待したほど症状はよくならない」ということになってしまう。

 また、早期対策が治りを早くするのは、ほかの疾患と同様だ。

「症状が出て1カ月くらいで治療を受ければ、1回から数回で症状は消失します。しかし、年単位で患っている場合は、関節が硬くなっているため、長い治療期間を要します。注射は最低限にして、抗炎症剤の服用、炎症部分を温めて血行をよくする温熱療法、硬くなった関節の屈伸運動の指導をします」

■洗面器のお湯で温めるのはNG

 屈伸運動では、痛みのある指の関節を屈伸させて柔らかくする。パソコン作業の前後にやるとよい。この運動を行うと痛みが出るが、痛みが出るほど屈伸しないと関節は柔らかくならない。自己流でやるとその加減が難しく、少なくとも最初のうちは専門医の指導を仰ぐべきだ。

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