役に立つオモシロ医学論文

「疲労は死亡リスクを高める」って本当なの?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 その結果、疲労の重症度が4段階中最も高い人たちは、最も低い人たちに比べて全死亡のリスクが40%、心臓病による死亡のリスクが45%統計的にも有意に増加しました。

 この研究結果から「疲労と死亡の因果関係を決定づけることができるか」というと、なかなか難しいところです。「疲労」をどう測定するかで結果も変わってきてしまうでしょうし、そもそも疲労を感じやすい人は病気がちかもしれません。

 とはいえ、疲労は体に良い影響を与えないであろうことは直感と矛盾しませんし、それが死亡リスクを上昇させる可能性まで示唆されているとはやや驚きです。忙しい時ほど休養が大切。少なくとも、そうはいえるでしょう。

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青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。