その結果、疲労の重症度が4段階中最も高い人たちは、最も低い人たちに比べて全死亡のリスクが40%、心臓病による死亡のリスクが45%統計的にも有意に増加しました。
この研究結果から「疲労と死亡の因果関係を決定づけることができるか」というと、なかなか難しいところです。「疲労」をどう測定するかで結果も変わってきてしまうでしょうし、そもそも疲労を感じやすい人は病気がちかもしれません。
とはいえ、疲労は体に良い影響を与えないであろうことは直感と矛盾しませんし、それが死亡リスクを上昇させる可能性まで示唆されているとはやや驚きです。忙しい時ほど休養が大切。少なくとも、そうはいえるでしょう。
役に立つオモシロ医学論文