本当は怖い!歯の病気

歯の損失の原因は感染症 EDをも招く歯周病菌の恐怖

歯磨きも予防に(C)日刊ゲンダイ

「EDはなんらかの理由で海綿体への血流が減り、陰茎内の圧力が低下することで発症する病気です。その主な原因は動脈硬化といわれています」

 かつて動脈硬化は肉や脂などの食べ物との関係が指摘されてきた。ところが最近の研究では細菌やウイルスなどの感染により血管内皮が傷つけられて発症するとの説が注目されている。

「歯周病菌は血管から多数見つかっています。血管内に侵入した歯周病菌は血小板にくっついて全身を巡ります。動脈硬化を起こしている部位からも発見されていることから、血管の内側の膜にくっついた歯周病菌は炎症性物資を産出するなどして動脈硬化を発症させ、結果としてEDが発症すると考えられるのです」

 ならば、歯周病菌を減らせばいいのだが、それには歯磨きが最も効果的だ。八重洲歯科クリニック(東京・京橋)の木村陽介院長が言う。

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