本当は怖い!歯の病気

歯を失うと何が起きるのか?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 国は、生涯にわたって自分の歯を20本以上残すことで健康な咀嚼力を維持し、健康的な生活を送ろうとの「8020運動」を行っている。

 現実は80歳以上での平均残存歯数は9本以下で目標には程遠い状態だが、働き盛りの人からすれば、「なぜ、そこまで歯の本数にこだわるのかピンとこない」という人もいるだろう。

 そこで今回は、歯が少なくなると、どんな不都合が出てくるのかを検証しよう。

 まずは食事だ。「8020推進財団」が作成した資料によると、おいしく食べるために必要な歯の本数は「フランスパン」「たくあん」「酢だこ」「堅焼きせんべい」「スルメイカ」で18本以上、「せんべい」「れんこん」「かまぼこ」「おこわ」「きんぴらごぼう」「薄切りの焼き肉」で6~17本としています。5本以下になると、「バナナ」「うどん」「なすの煮つけ」くらいしか、おいしく食べられなくなる。

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