病院は本日も大騒ぎ

「点滴殺人」の遠因は医療廃棄物の減量化にあり?

“点滴殺人”で大騒ぎの横浜・大口病院(C)日刊ゲンダイ

 看護師は点滴を患者さんの名前と点滴の内容を確認し、施行するときは看護師2人が立ち会い、医師から指示された速度で滴下します。

 ただし、点滴が「抗生剤」だと、初回は医師が行い、スタートから5分間付き添います。異常がなければ、看護師が10分後、以後15分ごとに病室を訪ねて確認します。

 昔、点滴の容器はガラス瓶でした。針を刺す栓もプラスチックで閉じられていて、その上から針を刺して異物を混入させることなど不可能でした。仮に刺せたとしても大きな穴が開き、看護師が気付きます。

 点滴の容器は、ガラス瓶からビニールになりました。医療廃棄物の減量化のためです。それが“盲点”になり、事件につながったかもしれません。

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