春のタネ植え、草むしり、害虫捕り、カラスよけの網かけ、夏の水かけ、秋の収穫など、かなりハードな農作業の連続で、体重は88キロから73キロまで落ちた。
「何も得をしないスポーツなら、続いていなかったでしょう。収穫した野菜は家族だけでは食べ切れないので、毎年、近所に配っています。農家の仕事が面白くて、サラリーマン時代よりも体を動かしている時間が多かったと思います」
冬場は農家の仕事が少なくなるので、藤田さんは週に何回か自宅の周囲を1時間ほどブラブラと歩いているという。
もともと、藤田さんの家系に糖尿病患者はひとりもいない。
「人生の半分は単身赴任。1日4食など、暴飲暴食が糖尿病を招いたのは間違いありません。少なくとも、私はひとりでは健康管理はできないですね」
藤田さんは笑った。
ドキュメント「国民病」