病院は本日も大騒ぎ

深夜の病室で差し出された「おはぎ」の正体とは

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 再び、その患者さんをベッドに寝かせ、ナースセンターに戻ったときには紅茶はすっかり冷めて、もう飲む気になどなれません。

■怒りから1年間の禁煙もフイに

 このとき、私は1年間ほど禁煙をしておりましたが、無性にたばこが吸いたくなりました。病院施設の外に出て、コンビニで1箱購入し、つい禁煙を破ってしまったのです。

 病院の敷地内は全面禁煙です。10年ほど前まで、病院施設の地下に喫煙室がありましたが今は閉鎖されています。

 看護師や医師にも愛煙家がおりまして、休憩時間になると、外に出て吸っています。もちろん、人目につかない場所でです。でも、たばこの臭いが衣服につきますから、吸い終えた人は、病院周辺を一回りして臭いを消してから戻ってきます。

 それでも外来の患者さんや入院患者さんに気付かれて、「看護師さんは禁煙、禁煙ってうるさく言うのに、自分は吸っていいの?」みたいに恨みがましく見られます。

 患者さんの中に、トイレで吸う人がおりまして、怒った看護師長が、「禁煙です」と、紙に書いて張り出していますから患者さんにしてみれば当然かもしれません。

 看護師はなにかとストレスの多い仕事なのです。

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