以前、目を上下左右に動かすことは、目の老化防止につながり、健康にいい、とブームになったことがある。覚えている方もおられるだろう。
走るなどして筋肉を鍛えれば健康になる。それと同じでもっともな話だ。そう納得して実行した人もいるはずだ。
もともとは、ある眼科専門医以外の医師が提唱したのがキッカケだそうだが、これに異を唱える眼科専門医は多い。この目の運動によって、網膜剥離を起こすリスクがあるからだ。
首都圏のある眼科専門医も「眼球を動かす運動を毎日行っていたら、目が見えなくなった」という中年女性を診察したところ、「網膜剥離を起こしていた」という。
幸いこの女性は手術をすることで視力を回復したが、すべての患者がこうした幸運に恵まれるわけではない。
なぜ、眼球の運動をすると網膜剥離を起こすリスクが高まるのだろうか? そのメカニズムは以下のようだと言われている。
あの話題の治療法 どうなった?