病院は本日も大騒ぎ

お金の貸し借りが思わぬトラブルを生む

犯人は…(C)日刊ゲンダイ

「私、今月は金欠なのよ。来月の給料日まで1万円貸して」と言われることも少なくありません。私はある若い看護師に2万円貸しました。多分、デート代に使ったのでしょう。

■犯人は…

 ところが、約束の返済月になっても返してきません。

 顔を合わせても知らんぷりしています。忘れているのかどうなのか。私にとって、2万円は小さい金ではありません。半年ほど経って、その看護師を廊下の隅に呼んで催促しました。

「来月に必ず払いますから」と返事しましたが、そのとき私は少しお説教をしたのです。

「金銭にだらしないのはダメよ。借りたらきちっと約束した返済日までに返すこと」

 反感を持ったのでしょうね。日々、私を見る目が険しくなり、靴が消えたのはそれから3日後でした。

「彼女が私の靴を隠した」と彼女の同僚看護師から聞いたのは、それからさらに1カ月後の彼女の退職した日。私は心の底でどこか彼女を信頼していたのですが、残念なことです。

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