子供は学力低下招くことも 「視力2.0は良い目」の誤解

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「黒板の文字を日常的に見る学生時代を除き、近場を見る機会が多い現代の生活では、近視が適している。1.0以上の視力は逆に『見えすぎ』で、『遠視』として視力矯正が必要なのです」

「良い視力」すなわち「遠視」を放置するとどうなるか? われわれは交感神経を優位に働かせて遠くを見る。逆に近くを見ようとする時は副交感神経が優位に働く。遠視の人は、近場を見た時ピントが合わず、見えにくい。きちんと見ようとするために、1日の大半を副交感神経優位で過ごすことになる。すると、副交感神経の働きが過剰になり、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまう。

 交感神経や副交感神経のバランスの乱れは、頭痛、肩こりをはじめとする不定愁訴を引き起こす。

「本人は遠視に気づいていませんが、こういった人に眼鏡で近場にピントを合わせやすいようにすると、すぐに不定愁訴が消えます」

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