「早期診断が重要なのは、この病気の2大死因として動脈硬化による『心筋梗塞』や『悪性腫瘍(皮膚がん、骨肉腫、甲状腺がんなど)』の合併が多いからです。足の傷による難治性皮膚潰瘍によって切断する患者さんも少なくありません。早く診断がつけば、それらの合併症の予測がつき、早くから対策がとれるのです」
患者の6割は40歳までにインスリン抵抗性の糖尿病を発症する。インスリン注射が効かないことが多いが、その場合にはチアゾリジン系の飲み薬を使えば改善が可能。足の難治性皮膚潰瘍の予防のため、患者の3人に2人は処方されたオーダーメードの靴を使用しているという。
現時点でウェルナー症候群の根治療法はなく、かつては平均寿命が40代半ばと言われていた。しかし近年は、適切に合併症の治療をすれば60歳以上でも存命の患者は増えているという。
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