受診までの「応急処置」

【爪がはがれた】浮いているなら医療用紙テープで固定

(C)日刊ゲンダイ

 中高年になると、老化現象で爪に縦線が出てくる。こういう爪は水分のバランスが悪く、弾力性も減るので、何かの拍子で爪が割れたり、はがれたりしやすい。爪がはがれたら、どういう対処をしたらいいのか。「池袋西口ふくろう皮膚科クリニック」(東京)の藤本智子院長が言う。

「爪が根元(爪母)まではがれてなく、爪が浮いている状態ならテープで固定してください。出血があればガーゼを当てて固定する。1日もすれば出血は止まります。その後はカーゼを取って、1日1回、泡のせっけんで洗ってテープだけで固定してください」

 テープは粘着力の弱い医療用の紙テープを使うのがいい。バンソウコウは粘着力が強く、交換しづらい上に爪がふやけたり、細菌が付着しやすい状態になるので使わない方がいいという。

「爪がはがれた直後やテープを交換する際に消毒液などを塗る必要はありません。使うと逆に治りを遅らせてしまいます。最初の1~2日はお風呂のお湯に患部をつけない方がいいでしょう」

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