クスリと正しく付き合う

「お酒」と「薬」は一緒に飲んでも問題ないのか?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 前回取り上げた「カフェイン」と並び、嗜好品の2大巨頭の一角といってもいいのが「アルコール」です。果たして、お酒と薬を組み合わせても問題ないのでしょうか。

「薬を飲んでいるときはアルコールは絶対ダメ」という印象をお持ちの方は多いでしょう。しかし、意外とそんなことはありません。実はアルコールが影響しない薬の方が多いのです。

 とはいえ、アルコールと併用してはいけない薬もあります。まず、絶対に一緒に飲んではダメなものは、いわゆる「禁酒薬」です。「さすがに禁酒薬とアルコールを一緒に飲む人はいないだろう」と思われがちですが、お酒好きな人にとって禁酒はなかなかハードルが高く、ついつい……と手が出てしまうものなのです。

 禁酒薬を飲んでアルコールを摂取すると、ひどい二日酔いのような症状が出ます。禁酒薬を服用している患者さんですから、アルコールを飲んでしまって痛い目に遭った方が治療としては良いかもしれませんが、おすすめはできない“荒療治”といえます。

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神崎浩孝

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。