薬は正しく使うことで正しい効果が発揮されます。ずっと常用してきた薬を正しくやめることも、適正使用を考える上では大切です。
薬の良いところは、いつでも始めることができ、いつでもやめられるということです。患者さんの中には、「一度使い始めたらやめられない薬だってあるんじゃないの?」と思われる方も多いでしょう。しかし、あえて反論を恐れず、極論を言えば、どんな薬でも、いつでもやめることができるのです。
薬は、よりよく生きる=QOL(生活の質)を上げるための手助けをするものであり、使うのもやめるのも自由意思です。薬を使用しなければ病状が悪くなって、しんどい思いをすることになる病気があるのは事実です。場合によっては寿命を縮めることもあるかもしれません。
しかし、それも含めて患者さんの自由意思ですので、薬はいつでも始められていつでもやめられるのです。
クスリと正しく付き合う