その結果、調査対象者全体の52.9%にあたる1151人(男性693人、女性458人)が、過去1年に1回以上、ビンジ飲酒をしていたことが分かりました。また、調査対象者全体の4.9%にあたる107人が、過去1年に1回以上の飲酒関連外傷を経験していました。この107人のうち、実に97.2%にあたる104人がビンジ飲酒をしていました。さらに統計的な解析を実施したところ、ビンジ飲酒をすると飲酒関連外傷のリスクが25倍も増加することが示されました。
短時間での過度の飲酒は急性アルコール中毒だけでなく、外傷のリスクも大きく増加することが示されています。未成年の飲酒や急性アルコール中毒のみならず、ビンジ飲酒と外傷についても十分な啓蒙が必要でしょう。
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