その結果、不眠症ではない運転手に比べて、不眠症の運転手では自動車事故のリスクが1・8倍、ニアミス事故のリスクが3倍以上増加することが示されました。
車を運転する人にとって、睡眠障害や不眠症に対する適切な治療を受けることは、交通安全の観点からも重要だといえます。
とはいえ、不眠症治療に用いられる睡眠薬でも交通事故リスクを増加させることが報告されています。仕事などで自動車を毎日運転しなくてはいけない人は、そうした事情を必ず医師に伝え、適切な不眠治療を受けることが望ましいと思われます。
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