完治まで1年かかることも…中高年は足首捻挫を甘く見ない

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 実際、捻挫でもっとも多いのがつま先が下を向いた状態で足首を内にひねる「内がえし」。石を踏んだり、歩道の縁石を踏み外したときなどに起こりやすい。

 一方、数は少ないものの、足を外向きにひねって足首を捻挫するのが「外がえし」だ。過去の捻挫で足首の関節がゆるくなっている、足の筋肉が弱くなっている、足の神経に損傷がある、ゴルフ用シューズなどスパイクのついた靴を履いている場合などに起こりやすい。

「捻挫の重症度は、どの靱帯が損傷を受けて、どれだけ伸びたか、あるいは断裂したかによって決まります。一般的に内がえしより外がえしの方が重症度が高くなりがちです」

 軽度の捻挫は靱帯が伸びて裂けているとはいえ、傷が小さすぎて確認できない。足首に腫れや痛みはなく、数時間から数日以内で回復する。中等度以上の捻挫は靱帯が部分的に断裂し、足首の腫れや内出血が見られ、痛みで歩けない。

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