妊娠糖尿病になりやすい人もいる。
「妊娠前から実は糖尿病予備群に該当している人は、妊娠をきっかけに妊娠糖尿病になりやすいといえます。また、BMIが25以上あるような肥満、糖尿病の家族歴、35歳以上の高齢出産、原因不明の流産、早産、死産の経験などもリスクファクターになります」
■出産後に持病となるケースも
妊娠糖尿病と診断されたら、血糖をコントロールするための治療が行われる。
「食事の前後で血糖が急激にアップダウンするグルコーススパイクを抑えるための治療が基本になります。食事療法として『分食』を実施するケースが多い。食事による1日の摂取カロリーを4回もしくは6回に分けて取るもので、1回の食事で食べる量が減るので食後の血糖上昇を抑えることができるのです。空腹時血糖を100未満、食後は120未満にコントロールすることを目標にしますが、それでもコントロールできない場合は食事のたびにインスリンを打つ妊婦さんもいます」