動脈硬化起こす酸化コレステロール どんな食品に多いのか

(C)nitrub/iStock

 ファーストフードを食べる回数が増えると心臓病のリスクが高くなる、という研究結果がある。さらに、ファーストフード店が近所にできるだけで心臓病の死亡率が上がる、という海外の研究結果の報告もある。

 それほどファーストフードが絡む食事は、動脈硬化への影響が大きいといわれる。その理由のひとつが、ファーストフードを頻繁に食べることによって、質の悪いコレステロールを体内に取り込む機会が増えることだ。

「食物中の質の悪いコレステロール、つまり酸化コレステロールは、体内のLDLコレステロールを酸化変性LDLに変化させ、動脈硬化を促進させるのです」(大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学寄附講座教授の森下竜一医師)

 森下医師によれば、日本人の標準食に、酸化コレステロールは1~2%含まれているという。肉、バター、油の加熱処理や2度揚げ、3度揚げで酸化コレステロールは増える。家庭で揚げ物に使った油をこして、繰り返し使う人がいるが、それはNGだ。長期保存の食品も酸化を招くので良くない。

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