ジメジメと暑くなり、クーラーが活躍する季節です。寝ているときも使うようになると、喉がイガイガして、つらそうにして来られる方が増えます。医学的には咽喉頭異常感症といって、さまざまな病気を網羅する総称です。
これから多発するクーラーによるイガイガは急性の咽頭炎やへんとう炎で、細菌やウイルス、化学物質などによる感染が原因です。喉の粘膜に炎症ができて、イガイガ感や咳、発熱などでぐったりするでしょう。
薬を飲むと良くなりますが、慢性化するケースが少なくありません。そうすると、自覚症状は喉のイガイガ程度に。熱がなければ、生活にはそれほど支障がなく、放置されやすい。それで、しばらくたってから「喉のイガイガがなかなか治らなくて」と来られるのです。
私はまず薬を処方して様子を見ます。それで良くならなければ、ほかの病気を疑います。その典型が、胃食道逆流症(逆流性食道炎)です。
検査数値 裏読みナナメ読み