鼻の通りを視覚化する技術を自前で開発 異色の医師に聞く

「あさま耳鼻咽喉科医院」の浅間洋二院長(提供写真)

 実は浅間院長は早稲田大学理工学部土木工学科を卒業後、首都圏の私鉄に勤務。その後、秋田大学医学部に入り直した異色の経歴を持つ。今回はたまたま土木工学科で学んだ流体力学が耳鼻咽喉科の医師としての仕事に役立ったという。

「流体力学は土木工学科で学びますが、それを十分理解している人はそうはいませんし、学んだ人が医師になることは珍しい。ある意味、私以外はこうした問題に本格的に取り組む人はいないと思います」

 たかだか鼻詰まりくらいで、鼻の中の気流の状態を調べるのは過剰な診察ではないか、と思うかもしれない。しかし、これは認知症の予防につながる可能性もある。鼻の中の空気の流れが悪くなるとにおいを嗅ぐ力が落ちて記憶力が低下する可能性があるからだ。

3 / 5 ページ

関連記事