見た目はそうでなくても鼻の中は曲がっているのが普通だ。鼻の左右を仕切る鼻中隔があごや頬骨の発達と共に微妙に湾曲していくからだ。
これが鼻中隔湾曲症で、鼻詰まりの大本になっている。
「年を取ると歯が抜けたり、硬い物が食べられなくなったりして容貌が変わります。当然、鼻の形も変わっていき、鼻の中の空気の流れも変わっていきます。それを観測するには鼻の中の空気の流れを測るしかないと思いますし、それも耳鼻咽喉科専門医の大切な仕事のひとつだと思います」
耳鼻咽喉科医は元来、外科医であるべきと考えている浅間院長は、手術が必要な患者を中心に診療を続ける一方で、低出力レーザーによる聴力回復など新たな分野での研究を続けているという。