疲労は心身にさまざまな影響を及ぼすと考えられますが、脳卒中を起こした人では、発症以前に疲労を感じていたと報告する人が多いそうです。しかし、疲労が脳卒中のリスクになり得るのかについて、詳しいことはよく分かっていませんでした。そんな中、米国心臓病協会と米国脳卒中協会が発行している医学誌「Stroke」の電子版に疲労と脳卒中の関連性を検討した研究論文が2020年3月4日付で掲載されました。
この研究では、英国に在住している39~79歳の男女1万5654人が対象となっています。研究参加者に対してアンケート調査が実施され、疲労の度合いが評価されました。さらに、疲労のレベルに応じて研究参加者を4つのグループに分け、脳卒中リスクとの関連性を検討しています。なお、研究結果に影響しうる年齢、性別、血圧やコレステロールの値、喫煙・飲酒状況、野菜や果物の摂取などの因子について、統計的に補正を行い解析されています。
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