紹介された病院にタクシーで向かった。果たして陽性か、それとも陰性なのか。
玄関先の受付で、「(感染拡大防止のため)タクシーには乗らないでいただきたいのです!」と、注意の言葉を背中に受け、看護師の案内で第1次検査室に入った。
部屋は透明のベールに守られたシートの中で、PCRの検査。続いて、CTの検査を指示された。
■個室で10日間の隔離生活がスタート
CT検査を受けるまで少し時間がある。看護師に一時帰宅の了解を得ると、「結果が陽性なら帰宅はできません。着替えなど、多少の荷物を持ってきてくださいね」と言われた。病院の受付で「タクシーに乗らないで」の忠告を思い出し、少し頑張りながら歩いて帰宅した。
多少の荷物をと言われても、いつ退院できるか分からない。
病の克服は患者に聞け