コロナ禍での熱中症対策

熱中症が増えるピークは「5月、梅雨明け、盛夏」の3つ

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 そして水分も栄養も取れるのでお勧めなのは、夏の野菜や果物。特に、キュウリ、トマト、スイカなどは、塩をつけて食べると汗で失われた塩分の補給にも役立ち、熱中症予防にも効果的だ。

「外出自粛やリモートワークが続いたこの夏は、暑さに徐々に体が慣れる暑熱順化ができておらず、熱中症にかかる人が多くなることも予想されます。自然な暑熱順化を促すためにも、日差しが強くない朝や夕方に、ウオーキングや散歩などをするのは効果的ですね。ただし、いまはジョギングもマスクを着けてしなければならない、となっているので、ジョギングする場合には、マスクで熱がこもることによる体温の上昇には気をつけましょう。周囲に人がいない場所なら、時々マスクを外して新鮮な空気を肺に入れるのもいいでしょう」

 屋外で運動をする場合は、今年は暑熱順化ができてないことも念頭において、例年よりも時間や走る距離を少なくしたり、休憩を多くする、水分補給をよりこまめにするなどの対策も必要だ。正しい知識と正確な対応で、コロナ禍という100年に一度のパンデミックに見舞われた今年の夏も、熱中症に負けることなく乗り切りたい。(おわり)

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