セックスが痛い

克服だけがすべてじゃない。痛みと上手に付き合っていく

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 以前、このコラムで紹介しましたが、深く挿入できないように男性器に装着するストッパーツールもあります。そういったツールを活用すれば、自然と深い挿入を避けられます。

 絶対にオススメできない重要なことがひとつ。それは痛いのに我慢してセックスをすることです。もし膝が痛ければ無理に走ろうとせず、負担が少ないよう調節しながら自分のペースで歩くでしょう。セックスの痛みも同じです。無理にやり続けるのは精神的にも肉体的にもよくありません。

 私は性格上、病気や痛みは克服したいと、つい望んでしまいます。でも周りを見渡せば、完治できない持病を抱えて生活している人がいることに気が付きました。

 性交時の痛みも体の変化で起きていること。

 もし婦人科の検査で特に問題がなければ、自分なりのペースでパートナーと一緒に工夫しながら、“あまり痛くない”セックスで楽しみを共有できるのではないでしょうか。

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小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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