独白 愉快な“病人”たち

“ゴミ清掃員芸人”滝沢さん 簡単なはずの手術で心肺停止に…

滝沢秀一さん(C)日刊ゲンダイ

 首の後ろの付け根あたりにボコッと盛り上がったものを感じたのは、4~5年前のことでした。押してみると適度な弾力があって特に痛みもない。「でっかいホクロかな」と思って妻に見てもらったら、「なんか白いのがある」というので町医者に行ったんです。すると「脂肪腫だと思いますが、一応、大きな病院で診てもらってください」と言われ、紹介状をもらって帰宅しました。

 脂肪腫は、脂肪細胞が増殖してできる良性腫瘍です。悪性の脂肪肉腫と似ているので正確には細胞を採って検査しないとわからないけれども、九分九厘が無害だと言われています。気づいたら左肩にもボコッと出現してたんですが、命に関わるようなものではないし、痛みもなく不都合もないので、「いつか病院に行くチャンスがあったら診てもらおう」といった感じで、病院には行きませんでした。

 そして去年、「ゴミ清掃員芸人」としてメディアで取り上げてもらうことが多くなったので、ちょっと身ぎれいに体の気になる部分を一掃しようと思って、銀歯とともに脂肪腫の除去にも取り組んだのです。

1 / 6 ページ

関連記事