「私が宿泊していた階は、朝方に廊下に出ると、だいたい20部屋のドアノブに弁当が吊るされていましたね。飛行場から直行した『陰性』の宿泊客だと思います。でも、2週間滞在して、廊下ですれ違った宿泊客はたったの1人だけでした」
宿泊客は部屋から出ない。コロナの感染を恐れていたからだ。
「私も日本は感染拡大エリアのイメージが強く、マスクも台湾から100枚単位で持ち込んで、外に出る時は必ず着けていましたから」
古川さんは時間潰しにスマホで台湾の知人や友人たちと、盛んにコロナ情報を交わし合った。
台湾の人が一様に驚いていたのは、日本のコロナ事情であったという。
台湾はすでにコロナ感染が終息し、街を歩く人からマスクを外す人が増えた。
「それなのに、先進医療が世界のトップにあり、しかも神経質な国民性の日本で、なぜコロナ感染を抑え切れないのか不思議だと言っていました」
コロナ第2波に打ち勝つ最新知識