病の克服は患者に聞け

網膜円孔・網膜裂孔<3>レーザー照射で後頭部に軽い痛みが

写真はイメージ(C)PIXTA

 「眼に強力なライトを浴びせられました。強い光で、眼底を観察しながらの施行です。レンズに、自分の眼に走っている毛細血管が、映されるように見えました。レーザーが照射されますと、心配するほどの痛みはありませんでしたが、後頭部周辺に、鈍痛のような軽い痛みを覚えましたね」

 局部の網膜円孔・裂孔の周りにレーザーを照射し、網膜が隔離しないように焼き固める治療である。

 レーザー治療の時間は約10分と短い。終了後、担当医師に高野さんは、

「思った以上に痛みは感じませんでした」

 と、感想を述べた。すると担当医は、「空いた穴の大きさにで、レーザーの強度を変えます。高野さんはまだ小さかったために、弱いレーザーを当てました。レーザーが強いと、少し痛みが生じます」

 レーザーの治療によって、約90~97%の確率で、網膜剥離の発生を予防することが可能だという。

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