「AI」(人工知能)と聞くと、さまざまなことに対し人間に代わって最適の回答をしてくれるロボットのようなものとイメージされることが多いのではないでしょうか。医療でいえば、勝手に患者をスキャンして診断し、最適な治療法を提案してくれるようなシステムを想像されがちですが、それは大きな誤解です。
実際には、AIはとても細分化されていて、人間と同じようにいろいろな事象に対して判断ができるわけではありません。ただ、特定の作業タスクに対しては、人間を超えるケースもありえます。「シンギュラリティー」という言葉で表現されますが、例えば囲碁やチェスの対決でAIが人間に勝つといったように、AIが人間の知能を上回って最適の答え(解)を導くというものです。
細分化されたAIの種類のうち、画像認識のAI開発は医療の分野でも進んでいます。画像認識AIとは、「画像データを学習させ、ある画像データを与えたときにそれが何なのかを学習データと照合し、自動で識別してくれる」といったプログラムです。
AIが築くクスリの未来