水で絞ったタオルで拭くのはNG…よくあるコロナ対策の間違い

家庭内感染を防ぐには徹底して微生物を殺すことが大切(C)PIXTA

 中性洗剤(界面活性剤)は、有機物と無機物どちらもきれいにする洗浄力に優れている上に、水の表面張力を落とす力がある。そのため、無数の傷がついたまな板の傷の間にまで入り込み、微生物を洗い流せる。一方、次亜塩素酸ナトリウムは殺菌効果に優れているものの、洗浄力がなく、水の表面張力も落とせない。一部の微生物は殺せても、まな板の傷の奥に潜む微生物を殺せず、それらの微生物がまた増殖してしまう。結果、せっかく洗っても微生物を取り除いたことにはならない。

「感染防止清掃では、ウイルスなど微生物は1匹でも残っていたらダメです。だから、きれいにして殺菌するのが最も効果が高い。コロナ対策でも、これはぜひ覚えるべきです」

 アムテックでは、病院清掃で用いる洗剤には、洗浄力と殺菌の2つの効果を併せ持つものを使用している。家庭内感染対策でも、念を入れるなら、それがお勧めだ。

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