コロナを疑われたくない 絶対に咳をしたくない人の漢方対策

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 背中がゾクゾクっとして「もしかして風邪?」と思った時は、よく知られる漢方薬「葛根湯」をお湯で飲むといい。葛根、麻黄(まおう)、桂枝(けいし)、芍薬(しゃくやく)、大棗(たいそう)、甘草(かんぞう)、生姜(しょうきょう)の7つの生薬からできている葛根湯は、進行した風邪には効かないが、引き始めのタイミングで飲むと非常に効く。

「発汗すると初期の風邪を治せます。生姜とハチミツをお湯に溶いて飲むのもいいですよ。体が温まり、邪を汗と一緒に追い出せます」

 東洋医学の教えに「風邪は背中から引く、日暮れに引く」というものがある。「背中」は、前述の「風門」。そして「日暮れ」は、寒い1日の終わりに疲労と空腹と水分不足で体温や気の流れが低下した矢先に「邪」が体内に入りやすくなるということ。

「夜は精進料理で『養生三宝』と言われる白菜、大根、豆腐の鍋料理を。これらは体を冷やす『涼性』の食材ですが、鍋に入れて加熱すると体を温める食材となります。滋養強壮や免疫力を高める優秀な食材なのです」

 夕飯はこれで決まり!

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