コロナ後遺症「一番の防衛策」は? 専門外来の医師が指摘

症状が軽くても後遺症は重症になる場合も(C)日刊ゲンダイ

「コロナ後遺症の頭痛には、胃に負担をかける鎮痛薬より漢方の方が合うように思います。また、コロナ後遺症ではかなりの確率で胃食道逆流症が見られ、咳、息切れ、動悸、不眠などにつながっています。茯苓飲合半夏厚朴湯は胃食道逆流症にもよく効きます」

 体、特に首元が冷えると倦怠感が強く出る患者が珍しくなく、湯たんぽやネックウオーマーなどで体を温めることも推奨。脳を刺激する「夜まで寝転がってスマホ」や、頭痛を起こしやすいカフェイン、チーズ、ナッツの制限など、症状に応じた生活の注意点も事細かに指導している。

 最近ではデータも蓄積し、漢方薬と生活療法によって1週間ほどで症状が楽になり、数カ月間で症状が完全になくなる人もかなりいる。いずれにしろ、何らかの症状があれば早めの対策が肝心だ。

 残念ながら、コロナ後遺症は診てくれる医療機関がいまだ少ない。ヒラハタクリニックではコロナ後遺症について実際の診療のほか、オンライン診療も受け付けている。

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