コロナ後遺症「一番の防衛策」は? 専門外来の医師が指摘

症状が軽くても後遺症は重症になる場合も(C)日刊ゲンダイ

「働いたり激しく動くと、直後は何でもないのに翌日には鉛を背負ったほどの倦怠感や疲労感で動けなくなったり、ブレインフォグ(頭がぼんやりして考えがまとまらない)などが起こる人もいます。これらは、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)の症状に非常に似ています」

 ME/CFSは原因が分かっておらず、多くのウイルス感染症の後遺症として知られている。治療法も定まっていない。

 ME/CFSで食事や入浴といった日常生活のもろもろが困難になる人も珍しくない。

「ME/CFSを含めコロナ後遺症は、それぞれの不調に対して行う対症療法しかありません。漢方薬を駆使して治療に当たっています」

■激しい運動は避ける

 平畑院長がこれまでの経験から、コロナから回復後、絶対に避けるべきだと言うのが「3~4カ月間の激しい運動」。散歩や買い物程度ならいい。ジョギング、ゴルフ、ジム通いなどはNGだ。

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