新型コロナウイルスのパンデミックが始まって以来、全米ではアジア系アメリカ人へのヘイトクライムが激増しています。トランプ大統領の差別的なレトリック「チャイナウイルス」という言葉が最大の原因と指摘され、これを正すための努力が始まっています。
アジア系へのヘイトクライムを防ぐために活動する非営利団体によれば、パンデミック以降、アジア系に対するヘイトクライムは報告されただけで2800件。ニューヨークでは犯罪として認められたものだけで2020年前半に20件起こり、わずか1件だった前年と比べると大きな増加となっています。
この傾向は今年に入っても続き、ニューヨークでは2月下旬にアジア系が襲われてケガを負う事件が4件連続で発生、ニューヨーク市警は専門の警官を動員するなどで対応するとしています。
この増加の最大の原因は、当時のトランプ大統領が公式の会見で新型コロナウイルスを「チャイナウイルス」と呼び続けたことにあると、専門家の研究でも明らかにされています。
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