【Q】米製薬大手ファイザーが妊婦を対象とした治験を始めた。現在接種の対象外なのはどうして?
【A】「新型コロナウイルスのワクチンは多くが特例で承認を得たもので治験数が少なく、妊婦のワクチンの副作用や効果に対してのデータが不十分だからです。インフルエンザワクチンの場合は、死滅させたウイルスを使っているので妊娠週に関係なく接種できます。それに対して弱らせたウイルスを使った生ワクチンは、ウイルスを新たに感染させるリスクがあります。英アストラゼネカや米ノババックスのウイルスベクターワクチンも、無害化したウイルスを使用していますが、妊婦への接種は疑問。生きたウイルスを使っていないメッセンジャー(m)RNAワクチンなどで治験し合格すれば接種できるようになります」
16歳未満が接種できないのも、治験の実証データが不足しているからだ。
【Q】ローマの総合病院の研究チームが「肥満の場合、2度接種しても効果が得られないかも」とし<肥満は抗体産生の大敵>と発表。なぜ効きにくい?
新型コロナワクチンの疑問に答える