セックスが痛い

してほしいこと、嫌なことを伝える切り口に“フェチ話”

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 ただ、ここでみなさんに考えてほしいのです。自分は何が好きで、どうしたいかをきちんと言葉にできますか? もしそれができないようなら、まずは自身に問いかけることから始めてください。

 セックスに限らず、好みを相手に伝え、自分も相手の好みを聞くというのは、訓練が必要です。「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」によると、体の感覚について言葉で表現できるようになるには経験が必要で、5歳くらいからスタートするよう推奨しています。その際、“性について興味を持つのは悪いことではない”としっかり伝えることはマストです。

 しかし私たちはすでに大人で、そういった学びや経験を積み重ねる機会がない。また、性について口に出しづらい環境にいる。だから仲がいいカップルでも、性に関してコミュニケーションを取りづらくなる。フェチ話を切り口にすれば、肩の力を抜いて、お互いのセックスの好みを知り合えるのでは……。ぜひ試してほしいと思います。

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小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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