ただ、いずれの凍結を選ぶかは、治療までの時間との兼ね合いが重要です。卵子や受精卵の凍結には一般に10日程度かかります。手術前に抗がん剤治療が必要なケースやがんの進行が早く診断からすぐに抗がん剤治療が必要なケースなどは、受精卵などでの凍結が難しく、卵巣凍結が選択されるのです。
ですから治療法の検討と同様に、妊娠の可能性を守るためにどの方法をチョイスするか。主治医やパートナーとよく考えることが大切です。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵