新しい乳がん検診「ドゥイブス法」は見逃しが少なく痛くない

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「超音波検査も併用すれば高濃度乳房でも、がんを発見できる率は高まります。しかし、超音波技師の数は十分ではありません。また、高濃度や不均一高濃度を受診者に報告することは義務化されていません」

 つまり、本来は超音波も受けるべきなのに、「異常なし」とだけ告げられているケースも考えられるのだ。なお、米国ではマンモで高濃度や不均一高濃度が判明した場合、受診者に伝えることが義務化されている。

■検査時間は15分、服を着たままでOK

 ドゥイブス法による乳がん検診は、5つの特徴がある。①専用の台の上にうつぶせ寝で撮影するだけなので「痛くない」②胸が圧迫されないので「豊胸手術や乳房の手術後も検査可能」③放射線を使わないため「被曝しない」④高濃度乳房でもがんを画像上で確認できるため「がんの見逃しが少ない」⑤服を着たままで検査を受けられるので「恥ずかしくない」。検査のハードルが低く、受診者の4割が「乳がん検診を一度も受けたことがない」、3割が「3年以上受けていない」人だ。

3 / 4 ページ

関連記事