その結果、スポーツを観戦していない人と比べて、テレビやインターネットで観戦する頻度が年に数回の人で8%、月に1~3回の人で11%、週に1回以上の人で17%、抑うつ傾向のリスクが低下しました。また現地での観戦も同様に、年に数回の人で20%、月に1~3回の人で21%、抑うつ傾向のリスク低下が示されています。
スポーツを観戦することは主観的な幸福度を高めるだけでなく、社会的なつながりを強めることで精神面に良い影響を与えているのかもしれません。論文著者らは、高齢者に対してスポーツ観戦チケットや割引券を配布したり、テレビやインターネットのスポーツ番組を充実させたりすることは、うつ病予防のための有効な選択肢になり得るかもしれないと結論しています。
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