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アメリカ新学期の子供たちがハマる、パンデミック時代の意外なおもちゃ

新学期当日、小学校の入り口で体温検査を受ける女子児童(テキサス州ヒューストン)/(C)ロイター

 アメリカでは9月は新学年になる季節。「バック・トゥー・スクール・シーズン」と呼ばれ、親たちは学用品、バックパック、服などを新しく買いそろえます。今年の金額は昨年より6000円以上多い1人当たり9万円とみられ、経済効果も期待されています。

 その中でパンデミックならではの必需品はもちろんマスクです。好みや個性に合わせたデザインのマスクに加え、なくさないように首から吊るすマスクチェーンもトレンドアイテム。特に女の子にはカラフルなビーズでできたチェーンが大人気です。

 そして意外なヒット商品が「ポップ・イット」というおもちゃです。

 壊れものを包むプチプチと呼ばれる梱包材を指で潰すのが好きな方も多いと思いますが、あれをそのままおもちゃにしたのが「ポップ・イット」。日本にもかつて「無限プチプチ」というおもちゃがあったそうですが、アメリカ版はそれより大きく、手のひらサイズのプラスチックの基盤に20個くらいのプチプチボタンが付いています。種類も無限で、カラフルなボタンが付いた基盤はハートからペガサスまであらゆる形やデザインがあり、携帯ケースのバージョンも人気です。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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