新型コロナウイルスの新規感染者数が全国的に減少傾向にあり、第5波はピークアウトの様相を呈している。だが、これで一安心というわけにはいかない。専門家の間では、これから冬にかけて第6波が到来すると予想されている。いまから備えておきたい。
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「いちばん悪い事態を想定して備えていくことが重要で、第6波に向けて気を緩めないで準備するべきだ」
9月14日の会見で、東京都医師会の尾崎治夫会長はこう警鐘を鳴らした。冬場には再び感染が拡大する要因がいくつも指摘されているからだ。
まず、気温が下がり、空気が乾燥する冬は、ウイルスの生存率が高まるうえ、長時間にわたって空気中を漂うことができるようになるため感染力もアップする。冬は生きたウイルスが長時間広い範囲に浮遊する季節なのだ。
そうした環境に加え、ワクチンの効果が切れてくるタイミングに突入する。東邦大学名誉教授の東丸貴信氏は言う。