新型コロナワクチン副反応データ分析

AZ社製を接種した日本人536人を調査 重篤例も因果関係は否定

英アストラゼネカ社製のワクチン(C)ロイター

 痛みは接種当日で25%を超え、2日目の65%超を頂点に徐々に治まったが、接種後7日目でも10%以上の人に残った。

 年齢別では若い人ほど多く、女性より男性に強く見られる傾向にあった。局所発赤は接種後2日後をピークに14.7%に見られたが、接種後1週間でも5%程度は残った。

 かゆみは接種から6日目がピークだった。

 全身反応である倦怠感、頭痛、鼻水はいずれも2日目に多く表れ、倦怠感の場合は60%を超えた。

 年齢別に見ると、倦怠感の割合は若い人ほど多く、20代、30代は90%近くとなった。頭痛は20代女性が多く、その割合は90%近くとなった。

 1回目接種で解熱鎮痛剤を飲んでいた人は25人で、うち2剤以上飲んでいた人は4人に上った。

 薬はアセトアミノフェンとロキソプロフェンが各11人、アスピリン(バファリン含む)5人、イブプロフェンとジクロフェナック各1人だった。新型コロナワクチン接種後の副反応で学校や会社を休む人が多いが、アストラゼネカ社製はどうか。1回目接種後、接種翌日を中心に計99人が病欠した。病休日数は1日70人、2日24人、3日4人、4日1人だった。

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