コロナ禍でも注目 最新医療テクノロジー

脳の動きを可視化 センサーを用いた最新「脳トレ」の凄さは?

小型センサーとアプリ「NeU」提供

 XB-01は「光トポグラフィー」という技術を応用して脳の血流量変化を計測している。光トポグラフィー技術は、大型の医療機器でも利用されており、うつ症状の鑑別診断補助などに使われている。XB-01は医療機器ではないが、計測原理は同じ。計測部位を額の1カ所のみに特化したことで、誰もが日常環境で使ってもらえる大きさと価格に抑えたという。

「センサーで計測している部分は脳の『前頭前野』という領域です。ここは『考える』『記憶する』『アイデアを出す』『感情コントロール』『判断する』など、人間が人間らしくあるために最も重要な部分です。前頭前野の活動が高まると、認知機能の維持・向上にプラスになるという研究報告が数多くあります」

 専用の「ABCアプリ」も、前頭前野の活動を高めるトレーニングを毎月3種類ずつ更新して提供してくれる。もう1つ「Brain Meterアプリ」は、脳活動のレベルを画面の色の変化で表示。市販のドリルや読書、料理、囲碁や将棋、ウオーキングなど、何をしているときに前頭前野の活動が高まるのかを確認することができる。ABCのすべてのサービスを利用できるスタンダードコースの価格は3万8280円(税込み)。

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