解析の結果、平均余命の低下が認められたのは31の国や地域でした。失われた平均余命はロシアが最も多く2.32年、次いで米国が1.98年となっています。一方で韓国、デンマーク、アイスランドでは平均余命の短縮は認められず、ニュージーランド、ノルウェー、台湾では平均余命が上昇していました。
平均余命の低下が観察された31の国や地域では、2020年に2億2200万年の生命の損失が認められ、これはパンデミックが発生しなかった場合に予想される生命の損失よりも2810万年上回っていました。
この推計値は、2015年にパンデミックを起こした新型インフルエンザの5倍以上に匹敵すると報告されています。
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