科学が証明!ストレス解消法

日々幸せを感じられないのは「過剰負荷環境」にいるからかも

スマホが欠かせない現代人は過剰負荷環境にいる(C)日刊ゲンダイ

「過剰負荷環境」という言葉があります。これは、目に入るものや音や匂いといったあらゆる「情報」に囲まれている状況のことを指します。スマホが欠かせない現代人は、まさに過剰負荷環境の中で暮らしているとも言えますが、心理学者のスタンレー・ミルグラムは、人が過剰負荷環境にいるときの特徴を、次の4つにまとめています。

 ①短時間処理(他人に伝える情報を最小限に抑える)②情報の排除(重要でない情報を無視する)③責任回避(問題が起きても、人のせいにしたり、他力本願で自分から動こうとしない)④他者の利用(問題が起こったときなど、自分ではなく他人を使って連絡を取る)──。

 ①は人に道を聞かれたときなどに、必要最低限のコミュニケーションしか取らないことです。②は、道ですれ違う人など、見知らぬ人には関心を寄せないこと。③は電車で老人や妊婦さんが立っていても知らんぷりをする。④は、飲食店でオーダーを他人にやらせるなどの行為です。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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