全死因の中で新型コロナは何番目だったのか? 医療情報学の専門家が特別寄稿

人口動態調査(厚生労働省)/(C)日刊ゲンダイ

 過去2年間にわたって、われわれの日常は新型コロナウイルス(Covid-19)によって大きな影響を受けてきた。しかし実際に、Covid-19がどのくらいの脅威だったかを扱った記事は少ない。そこで今回は、過去のデータを基にCovid-19が死亡統計の中で、どの辺りに位置づけられるか検証した。

 用いたのは厚生労働省の月次死亡統計(概算値)である。

 公表されている最新データは2021年9月のものなので、2020年10月からの1年間の数字を集計した。この期間には、第3波、第4波、第5波が入っており、いままでにCovid-19で亡くなった日本人の約85%が含まれている。

 対象期間の全死亡数は143万1983人だった。この期間のCovid-19の死亡数は1万6071人で、全死亡に占める割合は1.12%だった。

■10位までは過去30年ほぼ変わらず

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