科学が証明!ストレス解消法

自分用マジックフレーズを用意して“やる気”を生み出す

やる気が出ない…(C)日刊ゲンダイ

 私の場合は、そう思う前に「あとでやろうはバカヤロウ」と思うようにしています。良い方向に導くための“自分だけのマジックフレーズ”を用意し、意識のチャンネルを自動的に切り替えるようにしているのです。

 たとえば、「面倒くさい」と思う代わりに、「きちんと作業を進めたらご褒美でビール1杯」「終わったらドラマを1話見る」というように、自分のモチベーションをアップさせるようなマジックフレーズを掲げ、動き出すきっかけをつくるのです。

 面白いもので、人間はとにかく始めてしまえば、「側坐核(そくざかく)」と呼ばれる脳のやる気のスイッチがオンになります。掃除などは最たる例で、やり始めてしばらく経つと、「ここまでキレイにするつもりはなかったのに!」という状況があると思います。動き出しさえすれば、「やる気が出ない」はずだった脳は、勝手にどんどん回り始めてくれるのです。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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