科学が証明!ストレス解消法

自分用マジックフレーズを用意して“やる気”を生み出す

やる気が出ない…(C)日刊ゲンダイ

 そのためには、まず始める。そして、始める気になれる自分だけのマジックフレーズを用意する。これがポイントです。

 また、脳は慣れてしまうと刺激を受けづらくなる「馴化(じゅんか)」という状況に陥る点も覚えておくと◎。最初はどれだけ刺激的なマジックフレーズでも、繰り返すうちに慣れてしまい、いわゆるマンネリ化のようになってしまいます。

 ときめきを呼び覚ますには、「報酬系」と呼ばれる脳の回路が働き、ドーパミンを分泌させることがカギとなります。自分で自分の脳に快感を与え、喜ばせ続ける、達成感を与え続ける。これができれば、馴化に対抗できる。これもやる気を促す上で、効果的な対策術といえます。

 たとえば、メール返信は3ポイント、資料作成は5ポイントという具合に、やることを数値化して加算していくと、1週間で自分がどれくらい仕事をしたのか確認できます。積み重ねを視認化すると、「次の週は1ポイントでも上回ろう!」と報酬系が働き、馴化の状況に陥りづらくなる。これもまたやる気対策として覚えておいてください。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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